RSウイルスは、日本を含め世界中に分布しており、何度も感染と発病を繰り返します。
生後1年までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の子が少なくとも1度は感染するといわれています。症状は軽いかぜ様の症状から、重い肺炎まで様々です。
典型的には、4日から6日の潜伏期を経て発熱、鼻汁、咳などの症状が続き、多くは軽症ですが、一部のこどもでは咳が強くなり、喘鳴や呼吸困難が出現して、細気管支炎や肺炎へと発展して行きます。
低出生体重児や、心臓、肺に基礎疾患があったり、6か月未満(とくに3か月未満)の乳児では、細気管支炎を起こし入院が必要になることもあります。
生後1か月未満の子が罹ると、非定型的な症状を示すために診断が困難な場合があり、突然死につながる無呼吸を起こすことがあります。
例年冬に流行のピークがみられますが、2011年以降は、7月頃から報告数が増えており、2013年も7月頃より徐々に報告数の増加傾向がみられ、9月には急激な増加がみられました。
かぜをひいた子は、生まれたばかりの赤ちゃんのところへ連れていかないこと、また高齢者でも重症化することがあるので、高齢者施設へもおみまいに行かないようにして下さい。